短編 今日だけの音楽 第5回物書き会in山口企画・冬の闇鍋まつりにて引かれなかった幻の具材「今日だけの音楽」をテーマにしたssを書いてみる試み。 披露宴は華やかだった。 かつて憧れたあの人が、真っ白な花嫁に口づけるさまは、悔しいことに... 2020.01.05 短編
短編 暗雲 第5回物書き会in山口企画・冬の闇鍋まつりにて、具材「不毛」をテーマにしたssを書いてみる試み。 これはわたしが生まれるずっとずっと前、歴史の教科書に書いてあったこと。 天気を操り、永遠の太陽光発電を実現しようと... 2019.12.15 短編
短編 宇宙船に乗った猫 第5回物書き会in山口企画・冬の闇鍋まつりにて、具材「光と闇の童話」をテーマにしたssを書いてみる試み。 童話というのは子どものための物語ですが、 それはしばしば、子どもへ向けた警告の面を有します。 嘘をついた... 2019.12.15 短編
短編 大人にならない彼と過ごした、最後の、夏の日の話。 twitterでの「創作夏祭り企画」(主催:散鞠ざくろさま)参加作品。お題は「ラムネ」でした。 「ねぇ、ラムネ飲みたい」 境内へ続く石畳の脇で、その子は立ち止まった。 屋台を切り盛りしている... 2019.08.31 短編
短編 虹と雨小僧 「個らぼ」さん主催・月別テーマ企画(6月「雨」)への参加作品。 其の屋敷の庭から覗く紫陽花は、実に鮮やかなことで有名であった。 鮮やかと云えば聴こえは良いが、実際は不自然な極彩色。紅、紫、その隣に橙、緑、黄、桃。... 2019.06.07 短編
短編 ぼくの学校は箱の中 「わたしの学校は箱の中」の世界観で、別の少年視点の作品。 目が覚めたらまず見るのは目覚まし時計。あと9分で6時。この時間なら親父たちはまだ寝ているなと安心したあとで、折角眠ってくれているソイツらを起こさないようこ... 2017.11.08 短編
短編 わたしの学校は箱の中 Twitterに投稿した近未来SFのような短編。 「起きなさい、学校よ」 お母さんはそう言って、わたしから布団を剥ぎ取った。嗚呼さらば、愛しのお布団。時計は8時15分を指していた。「うげっ!」 女の子らしからぬカエ... 2017.10.30 短編
短編 カップ焼きそばの作り方 Twitterのタグ遊び「#物書きのみんな自分の文体でカップ焼きそばの作り方書こうよ」で登校した作品。 深夜。 わたしは台所から響くビニール袋を擦るような音で夢の世界から引き摺り出された。わたしの至福の時間を邪魔する不届き者は... 2017.08.01 短編
短編 面倒くさい猫とまわりくどい小鳥のおはなし 第1話 「はじめまして」 わたしは猫である。 血統書はない。 この家の長男のベッドで微睡んでいたわたしは、ピンと張ったヒゲを揺らす風に気づいた。雪の日にこの家に来てからというもの、ずっと閉まっていた窓が、その日は少し開... 2017.05.19 短編